2012/10/27 リバイブジャパンのツアーで石巻市牡鹿半島にて漁業支援

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リバイブジャパンさんが催行するボランティアバスツアーに参加。5月の田代ジャパン七ヶ浜以来、ちょうど5ヶ月ぶりの復興支援活動。

リバイブジャパンとしては2回目のツアーとのことですが、同じバスでNPO法人甲斐のめぐみとしてすでに70回も復興支援ボランティアバスを運行してこられた方々がその活動を継続するために立ちあげた団体のようです。甲斐のめぐみ時代に私も昨年12月に一度陸前高田に連れて行ってもらいました。今回が通算72回目のツアーで、参加者もほとんどがリピーター。

それにしても、70回以上の継続というのは驚くべきこと。本当に素晴らしいことだと思います。

さて、ツアー参加記メモ。

出発2時間前に腹をこわして薬を飲むという事態で、不安を抱えたまま三鷹バス停から乗車。Oさんと再会。思いもよらなかったのでうれしい。少し元気が出る。

池袋からはIさんが乗ってきた。こちらも久しぶりの再会。元は彼のRetweetで知ったツアーだったけど、会えるとは思っていなかったので、うれしかった。

ひさひぶりのバスで少しはちゃんと眠れるようにと、昼のうちに無印で新アイテム(これこれ)を購入していた。これが結構良かった。特にエアークッションは出張の時とかもいいかも。

朝7時、朝食が配られる。石巻のお弁当やさんに手配したもの。寝ぼけながら、大盛りのお弁当をゆっくり食べた。腹具合はなんとか持ち直した様子。

ふと外を見ると約1年前にはじめて牡鹿半島に行った時に立ち寄ったのと同じコンビニということに気がつく。あのデジタルサイネージは消えてたよな。

中里3丁目の交差点

今回はボラセンには立ち寄らず直接支援場所に向かう。ボラセン経由の活動ではないし、そもそもボラセンがない。文字通りのボランティアで行われていた旧公民館のボラセンは確か6月を最後に閉じられている。

支援場所は鮫浦漁港。なんとなく見覚えがある。名前も覚えてる。でもいつ来たのかが不確か。

IMG_2325

お手伝いの内容は漁業支援。ホヤの養殖のために、穴をあけた牡蠣の貝殻をロープに通す作業。

ホヤ養殖の種床づくりのお手伝い

緑のトレーの向こうにある、黒いネットに入っているのが選別・穴あけの済んだ牡蠣の貝殻。これらをロープに通していく。手前に置いてある逆U字型になっているのが今回の「成果物」。ボランティアがやるのはここまでで、最後にロープの先を結ぶ作業は本職の依頼者の方がやる。青いトレーに重ねられているのができあがった種床。

(養殖のお手伝いをしているというのに恥ずかしながらちゃんと食べたこともないしホヤについて何も知らないことに気がついて今頃ネットで調べた。

ホヤ – Wikipedia

宮城県/水産技術総合センター/伝統的漁具漁法ホヤ

貝か海藻かと思ってたけど違うんだな、、、、)

牡蠣の貝殻にホヤの種苗がくっついて、そこで育つらしい。この種床を作る作業が遅れており、今回の支援となったようだ。成長して出荷できるようになるまで3年半はかかるとのこと。牡蠣もそうだけど、海産物は仕込みにも、育てるのにも時間がかかるのに、震災で生産のサイクルがリセットされてしまったのかもしれない。

ふた手に分かれて作業。私が入った班は、依頼者の方の家族総出で作業をされていた。5歳の坊やもお手伝いしてたよ。エラい。頼もしい。

作業中にお父さん(坊やのおじいちゃん)が「(石巻の)街の方は復興が進んでるみたいだけど、浜の方は進んでないね」と話されていた。確かに、鮫浦に来るまでの道はまだまだ整備途中で、踏み固められただけで仮舗装すらされていないところがあった。

「行政は、高齢者ばかりで税収が期待できないところには金を使おうとしないので、生活も不便なまま、復興も進まない。。。。」他の参加者の方からはそんな話もちらと聞こえてくる。

そういえば今日、twitter経由でこんな記事も見かけた。

東日本大震災:資材・人件費高騰で業者離れ…入札不調- 毎日jp(毎日新聞)

ひと口に復興と言っても、今や様々な思惑が飛び交う時期になっている。だからと言って、自分にできることはあまりない。けど、お金がフェアに使われてるのかな、っていう関心は持ち続けたいと思った。

昼食を食べ終わってから「見覚えのある」神社の方に行って何枚か写真を撮った。家に帰ってきてからFlickrの写真を見返してみて、2月に雪の中で神社の参道の足場作りをお手伝いしたところだったことに思い至った。そういえばあの時、雪道の中を地元の人がお参りに来てたっけ。少しは役に立てただろうか。

作業終了後、依頼者の方が住む大原中学校仮設住宅にて、炊き出し交流会。今回のボランティアツアー主催者リバイブジャパンさん+参加者有志が炊き出しを振る舞いつつ、参加者と地元の方が交流をしようという企画。山梨名物ほうとう、焼きそば、そして地元の方の出して下さったカキ、ムール貝。美味しかったです。(かぼちゃは苦手だけどほうとうはOK)

時間帯が夕方から日没ということもあってか仮設から出てこられる方はちらほら、という感じ。帰りのバスで主催者の方もおっしゃっていたけれど、これは普通の生活が営まれつつあるということの裏返しで、それならば、かえって良いことなのかもしれない。

交流会後は石巻のスーパー銭湯に立ち寄り、休んでから帰路へ。ぼーっと音楽を聴きながら眠っているうちに気がつけば首都高。主催者の方からご挨拶がある。このバスは、参加者を送り届けたあと、午前8時から営業走行とのこと。忙しい中本当にありがとうございます。

午前4時半頃三鷹バス停着。ぼーっとしたままOさんと話してて気がついたら逆方向に向かって歩いてた。遠回りしたけど、5時に無事帰宅。

久しぶりの0泊3日深夜バス、作業は軽作業だったけどやはり疲れた。けど、毎回思うことだけど、自分には得るものが大きい。13回行ってもまだうまく言葉にできないんだけど、日常ではなかなか触れることのできない何かが、こういう活動をドライブしている。きっとその何かを垣間見られることが、得るものが大きいと感じる理由なんだろう。

日程に無理がない時を選ばないと行けないけど、また参加したい。

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