以前複数のバスで一緒になった大学3年生の田代くんが自分で団体を立ち上げた。その名も「田代ジャパン」。学生・初心者を中心に気軽に参加できる団体を目指すのが基本コンセプト。でも、誰でも参加できる。日程もちょうどよさそうだったので参加を決意。
今回の活動場所は七ヶ浜町。昨年6月、はじめてお手伝いに行こうと意を決して申し込んだ Timexメンバーズクラブのボラバスツアーが訪れたところ。自分は直前に外耳炎になって行くことができずかなわなかった。
この時参加していたら、今どうなっていただろう。
さて今回は土曜夜発日曜夜帰着の弾丸日程。土曜の夜に出るのは初めて。この日は味スタでFC東京とレッズがすごくいい試合をしていた。で、思わぬことに急行が味スタ帰りの人で満員状態。(レッズサポ7割)新宿の乗り換えが朝みたいになってて、進まない。遅れちゃいそうでした。
集合場所に行ってみるとバスが豪華。2階建て。ワオ。
出発23時で3:30には菅生着。ここで2時間時間調整。これまで行ったどこよりも近い。
6時半に七ヶ浜の突端の多聞山というところに寄って朝食。松島を眺めながらコンビニおにぎりを頬張る。
7時15分にはボラセン着。だが、なにも開いてない。早すぎた。
ボラセン広い、きれい、建物新しい。昨年6月Timex号が来ていた時にたまたま七ヶ浜に来ていた参加者の方によればその時から物資も大量に集まっていたそうだ。
昨年10月に見た牡鹿のことを思うと複雑な気分になる。
8時45分にようやく受付開始。その後朝礼。集まったボランティアは200人以上だそう。ぎゅうぎゅう詰めだけど、センター内で全員で朝礼っていうのは初めて。今日の参加グループ・個人を紹介。活動説明のあとラジオ体操。「おらほのラジオだいそうはじめっがー いづ、にぃ、さん、すぃー。。。」コメントが方言だよ、なんぞこれ。みなさんニヤニヤしながら準備運動。
公開マッチング。新鮮だなあ。出張コンサートみたいなイベントで2名お手伝い募集、あれ、おれやりたい、とか思ってリーダーの田代くんに聞いてみたけど「メモリーA」でブックされてるからダメ、と。そりゃそうだよね。
(今回バスを「めもりー旅行」さんにお願いした関係で私たちは「メモリーAチーム」となったのであった)
出張コンサートのこと調べたらこちらみたい。この活動はちょっと興味あり。
活動場所には歩いて移動。活動内容は農地(田圃)のがれき撤去。田圃の再生は何段階かに分かれるそうだ。
- まず大きながれきの撤去。
- その後、重機では無理な細かながれきの撤去。
- 次に表面の土を掘り起こす(耕す)。
- そしたまた細かながれきの撤去。
3,4を何度も繰り返してようやく復活させることができるらしい。今は2が済んで3の段階(だったと思う)。
ということで通常考えられる「田んぼ」にあるべきでないものを手作業で取り除くのがミッション。
3.11から1年と数カ月が過ぎ、マスコミの関心もボランティアの数も減っているらしいけど、そんなことに関係なく田んぼにあるべきでないものは次々見つかる。大小の石ころ、屋根瓦や窓枠の一部、ガラスの破片。茶碗、お盆、LPレコード、CDなどなど。人手のかかる作業がまだまだ残っていることを実感する。
ちょっとクラっときそうなくらい日差しが強かったけど、涼やかな風がずっと吹いていたおかけでなんとか持った。
作業が終わってみれば、開始前とくらべて農地がだいぶきれいになっていた。それは間違いないけど、このプロセスはまだまだ繰り返しが必要らしい。この続きは次に来る人に託して、今日は終了。
帰りのバスで感想タイムで話したこと。
学生中心、初参加と2回目の人が多数ということで実はかなり心配だったけど、終わってみればしっかり成果が出ていた。いつも参加しているボラバスと変わらない印象。初めてだからとか経験が浅いとか気にしないで胸張って帰ってね。
そして、初心忘るべからず、ということを田代くんも他の経験豊富な参加者の方も言っていた。4ヶ月近く間が開いてしまって久しぶりに行ってみて、ある意味活動慣れしている自分がいたことに気づく。まさにそのことを実感する一日だった。
お昼には炊き出しボランティアの方の手打ち蕎麦を頂いた。(たまたま帰りのSAで一緒になっておむすびのおすそわけもいただいてしまった)参加者の方の一人がビール券でビールを差し入れてくれた。また、別の参加者の方のご家族が活動場所の近くにお住まいということで応援に来てくれて、「喜久福」(「宮城と言えば萩の月が有名だけど若い子はこれが好き」らしい)の差し入れもいただいた。みなさんありがとうございました。
また、行ける時に東北復興のお手伝いに行きたいと思います。マイペースで、できることを。